相続の意義

「相続」とは、個人が死亡した場合に、その者の有していた財産上の権利義務をその者の配偶者や子など一定の身分関係にある者に承継させる制度のことをいいます。この場合、財産上の権利義務を承継される者のことを「被相続人」といい、これを承継する者のことを「相続人」といいます。相続とは被相続人から相続人に対する財産上の権利義務の承継ということになります。

相続の開始

相続は、死亡によって開始する(民法882⦅相続開始の原因⦆)。つまり、被相続人の死亡という事実があれば当然に開始し、被相続人の死亡を相続人が知っていたかどうかを問わず、相続人は被相続人の財産上の権利義務を当然に承継することになります。

死亡届

死亡の届出は、届出義務者が、死亡の事実を知った日から7日以内(国外で死亡があったときは、その事実を知った日から3箇月以内)に、これをしなければならない。(戸籍法第86条)

死亡届出は被相続人が亡くなってことを法的に証明する為の書類です。届出は市区長村役場やHP内、あるいは病院の受付に設置されています。死亡届は故人が死亡した場所、故人の本籍地、届出人の住民票のある市区町村に提出します。正当な理由なく届出期限を過ぎた場合は戸籍法により、5万円以下の罰金が課せられます。また、死亡届を提出しなければ、火葬許可証、埋葬許可証が発行されず、故人の火葬、埋葬はできません。

法定相続人の確認

相続人となり得る者は、被相続人の①子(又はその代襲者)、②直系尊属(父母、祖父母など)、③兄弟姉妹(又はその代襲者)並びに④配偶者(法律上婚姻関係にある者で、内縁関係を含まない。)です。
上記の者のうち、相続開始時において生存していた者が複数あるときは、一定の順位により相続人となり、同順位の相続人が複数ある場合には、それらの複数の相続人が共同して相続致します。
なお、これらの者は、戸籍に基づいて判断し、相続を放棄した者、相続の欠格に該当する者及び推定相続人の廃除となる者は除かれます。
被相続人の配偶者は、常に相続人となります。(民法887⦅子及びその代襲者等の相続権⦆、889⦅直系尊属及び兄弟姉妹の相続権⦆、890⦅配偶者の相続権⦆)

法定相続人の調査

法定相続人の有無を調べる際には、被相続人の出生まで遡って戸籍を取り寄せます。戸籍を調べた上で、新たに相続人が出てきた場合はその相続人にも連絡します。

法定相続人が確定したと思い、相続手続きを始めてた段階で新たに相続人が出てきた場合、最初から相続の手続きをやり直すことになりますので、念には念を入れて調査を致します。

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